「このバラには」と思って,背景に植えた渋赤色のコリウスが充分に茂った11月。ひとつの蕾がやっとやっとつきました。 |
2003年新苗で届いたときに,あまりにか細い枝で,ちゃんと根付くか心配でした。枝が貧弱ということは土の中,根もまだ充分に張っていないと思われたからです。 大事にいつも気をつけて,夏の間中,摘雷を続けていたのです。それでも連日の真夏日にはまったく成育しなくなり,晩夏の台風に痛めつけられてすべて落葉したときにはほんとうにガッカリ。これで枯れるのではないかと半ば諦め気味にもなりました (-_-;;。 |
上の蕾から一週間たって,ほころんだところ。花壇の奥から通路の方へ,横張りに枝が張り出しました。重たげな花が揺れています。 何といってもこの手の黒バラ,気まぐれに不機嫌なことがあって,成育のペースがいまいち掴めません。初年度だから致し方なかったけれど,たった一輪しか咲かせられませんでした (-_-;;。 |
ウィリアム・シェイクスピア2000もトラディスカントも,そしていまは無くしたフランシス・デュブリエも,咲いたときは素晴らしいのだけれどなぁ・・・・ 年間に三度は咲いてもらいたいというのは,贅沢な望みでしょうか? |
バラ展の販売コーナーにありました。見たことのない一重のハイブリット・ティ・ローズで,大らかな明るい感じに惹かれました。 |
その日は最終展示日ということで,当初目論んでいた品種はみな売り切れ。「このままでは帰れない」と物欲しげなムードに流されて,一際目を引いたこのバラを持ち帰ることに。明らかな衝動買い・・・その時付いていた名札には筆ペンで「そもじ」と書かれていました。 |
後日「そもじ」を辞書で調べ,「あなた様」を意味することを知りました。しかーし,この苗を売っていた業者は「いもじ」という品種名を間違えて販売していたことを最近になって知りました。鋳物を鋳造する炎のイメージでしょうか・・・そしてなんとなんと,現在は「アバンティ」という品種名に変更して紹介されているだなんて (^o^;;。 咲いたときには庭の中で際だって目立つバラです。どこに植えたら効果的なのか決められないままに3年も経ってしまいました。まだ定位置が決められず,鉢植のままです(たぶん今年も (^^;;)。 |
枝は笹竹のように細長いのですが,花が軽いので垂れて咲くようなことはありません。葉っぱは黒星病に弱い印象を持っています。 咲き始めはチューリップのように見えませんか?花の中が妖精の隠れ家になっているかも・・・。 |
「薄桃色でありふれていない品種」ということで,伊丹ばら園から取り寄せました。堂々とした大きな花が,庭を訪れたお客さま(特に私より前世代の女性達 (^^;;)には誉められます・・・でもこの花の大きさが好みから遠いのよねー (^^;;。 |
黒星病には比較的罹りやすいけれど,樹は太くて丈夫。花よりも樹型の良さが私には魅力的な不思議なバラでした |
秋の花もこんな大らかに咲きました。 野紺菊,千日紅,ダリア,ラバグルート&タソガレ |
ある本に,「特に香りが高い」との評価でした。交配親のファースト・ラブはすでに庭にあって,その優秀さに感心していましたので,迷わず取り寄せることに。 また別の本には「長く美しい蕾」が高く賞賛されていました。ところがなぜでしょう?ウチでは「長いあいだ蕾」を観賞した以降,花開くことなく終わってしまうのです。施肥に問題があるのか?それとも株が締まっていないのでしょうか?・・・香りは,蕾のうちからとっても素敵に香っています (^^;;。 |
この細枝にうつむくファースト・ラブ。大好きなバラです。 切り花にしても庭で咲かせても,美しさは変わらず。散る寸前まで美しいのです。 |
相原バラ園の掲示板でこのバラを好きだという話をしたら,園主さんもこのバラをとても気に入っていると知らせてくださいました。 |
ネットではほとんど話題に登らないこのバラを,一緒に共感してくれる人が見つかりました。その時のとても嬉しかった気持ち,心に残しておきたい大切な思い出です。 |
樹の高さは背丈をこえません。春の一番花の後は,幾つも伸びた細い枝に次々と蕾をつけます。 葉っぱは独特の細長い形で,魅力的な緑葉です。蕾と一緒にサラサラと風に揺れる様子はファンタスティックですよ。耐病性も樹勢も申し分なく,良くできたバラだと思います。
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「1952年作出のファースト・ラブはとても良く咲き,夏場でも型くずれしない小ぶりな良花を得られる。長い蕾から引き締まった剣弁がほぐれ,とても良い香りがする。 |
白銀が掛かった桃色も好ましく,散り際まで可憐な風情を楽しめる。刺の少ない細い花茎とこまやかな葉が美しく,テーブル・フラワーに最適である」・・・その通りです。 |
ピースの枝変わりで現れた品種なだけに,おおらかな雰囲気を宿すと思うのです。本来はビロード紫な色合いな上,裏弁は白銀掛かったように光り,もっと凄まじい花容なのですが……。 |
ホワイト・メイアンディナ,クレマチス・ニオベ,山アジサイ・美方八重,千日紅 |
これは堂々たる大輪の剣弁高芯咲き。 赤いHTを探していたときに,咲ききって色が黒っぽくなるのが好きでなく,なかなか決めかねていました。愛媛バラ会のバラ展会場で一目で気に入り,販売所で探して持ち帰りました。 |
樹高は背丈ほどに伸びます。シュートの先に幾つか蕾をつけ,まばらな房咲きになります。 |
ワインレッド色の新梢は,やがて開いて健康的な緑葉になります。光りすぎない照り葉なので,目立ちすぎず落ち着いた印象です。他にかわるもののない,ローズ・レッドの素晴らしい花です。 |
濃い緑色の葉ともバランスがよくて,銀の鶴首にいれると懐かしいような「昭和」な雰囲気があると思いませんか? |
『ばら図譜/鈴木省三』で見つけました。剣弁高芯咲きで,中央から外弁へのグラデーションの見事なこと。フルーティーな香りも素敵なんですよ。 大らかに咲いたところは「これぞHT!」と手をたたきたくなります。私の大好きなモダン・ローズです。 |
これは春の一番花の様子です。低い立性の樹形で,樹勢は特に強くなく普通な印象。葉っぱは半照り葉で,栄養状態が良いと複葉もかなり大きく成長します。 |
2004年 年賀状に使いました。秋花を嵯峨菊と一緒に束ねました。 |
藤色のグランディフローラ。 半剣弁なので開きかけはもっと尖っていますが(その頃の画像が撮れてなくて,申し訳ないです),咲ききるとこんな丸弁ヒラヒラになります。リッチな花芯と相まって,まるで違う品種と見間違えそうです。 |
雨粒が付いただけなのに ため息が聞こえてきそう・・・。 |