バラを集めると同時に，バラにまつわる本も毎年少しずつ増えてきました。ネットサーフィンの最中でも調べられるよう，パソコン脇に置かれた栽培書。毎晩寝る前にながめる図鑑。小旅行たずさえる『青いバラ』の文庫版。そんな蔵書の印象を「感想録」というコンテンツにまとめていました。

そして昨年は特に集中して、バラの記述ある古い文献を調べていましたので、バラ専門の書物の他にたくさんの園芸関連の書籍までもが集まりました。一部は邦名を知る手だてとなり、＜和名一覧表 (^^)/＞として発表しています。しかしながらあの長ーいだけの一覧表では、それら古書籍のページに立ち篭める古色な雰囲気……先人の想いのようなものをお伝えすることは、膨大な情報を前にして叶いませんでした。

個々のバラに宿る魅力、栽培方法の遍歴、時代の変遷に追い立てられる焦りのようなもの……それらを一律に顕す手だてを模索しましたが、いまだ良い方法が見つかりません。例によってこのような資料の羅列になってしまいました。力量足らずすみません (汗)。

ここで紹介する書籍や文献のうち，栽培方法の指南書や図鑑として有用であった本もそうでなかったものも含まれます。明治から大正昭和戦前の資料には、現代とは解釈の異なる記述も散見しますこと、どうかお含み置きください。世相を顕す貴重な資料です。当時の雰囲気をイメージする手がかりとしてお楽しみ下さい。

1980年代以降の出版物は書店で、それ以前のものは主に古書店で探し買い求めました。博物館、図書館や文庫で複写させていただいた資料、ネット友達が送ってくださった幾つかの文献も含みます。

コメント等については，思ったままの感想を書き連ねていますので，必ずしも書籍の内容を正確に表現していません。また偏愛蒐集の結果ですから，ここに挙げた書籍を推薦するものでもありません。参考にされる際にはご注意ください。

引用する場合、なるべく元資料の記載とおりに表記することを目指しましたが、旧字体や変体仮名等は通用のものに変更した箇所もあります。旧字体表記の読みや該当する当用漢字が不明な場合は「○」に置き換えています。和名と英名との対応を願い、書籍や目録中に使われた図版のうち、品種名が判るものはなるべく掲載しました。また販売用目録では、バラ苗一本あたりの価格を示しています。